技能実習「塗装」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・建築塗装・金属塗装を完全解説
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塗装とは
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆う技術です。その目的は主として、保護(防錆・防食)、美装(美観の向上)、機能性の付与(耐熱・絶縁等)の3つです。
技能実習「塗装」では、厚生労働省が定める4つの作業区分について技能を習得できます。建設業から製造業まで幅広い分野で必要とされる重要な技能です。
4つの作業区分
| 作業区分 | 主な業務内容 | 業種 |
|---|---|---|
| 1. 建築塗装作業 | 建築物の内外装への塗装 | 建設業 |
| 2. 金属塗装作業 | 金属製品への塗装(工場内作業) | 製造業 |
| 3. 鋼橋塗装作業 | 橋梁・大型鋼構造物への防食塗装 | 建設業 |
| 4. 噴霧塗装作業 | スプレーガンによる各種塗装(ライン塗装) | 製造業 |
重要:特定技能への移行先が異なります
- 建築塗装・鋼橋塗装(建設業)→ 特定技能「建設」
- 金属塗装・噴霧塗装(製造業)→ 特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」
4つの作業区分と業務内容
1. 建築塗装作業
建築物の内外装への塗装工事を行います。住宅・ビル・マンションの新築工事や塗り替え工事が主な作業となります。
必須業務(従事時間の50%以上)
- 素地調整(ケレン、研磨、清掃)
- 養生(マスキングテープ、養生シートによる保護)
- 下地処理(吸い込み止め、穴うめ、パテかい、パテしごき)
- さび止め塗装
- 下塗り・中塗り・上塗り
- 仕上げ・検査
関連業務(従事時間の50%未満)
- 塗料の調合・色合わせ
- 目地処理
- 養生の撤去・清掃
対象となる被塗装物
| 部位 | 材質 |
|---|---|
| 木部 | 木材、木質材、合板 |
| 鉄部 | 鉄鋼材、軽金属材、亜鉛めっき鋼材 |
| コンクリート部 | モルタル、コンクリート、軽量気泡コンクリート |
| ボード類 | 石膏ボード、けい酸カルシウム板、繊維強化セメント板 |
主な塗装方法
- はけ塗り:刷毛を使用した伝統的な塗装方法
- ローラーブラシ塗り:広い面積を効率的に塗装
- エアスプレー塗装:圧縮空気で塗料を霧状に噴射
- エアレススプレー塗装:高圧で塗料を直接噴射
2. 金属塗装作業
金属製品への塗装を行います。工場内での作業が中心で、自動車部品・機械部品・家電製品・建材などが対象となります。
必須業務(従事時間の50%以上)
- 素地調整(脱脂処理、さび落し処理、化成皮膜処理)
- さび止め塗装
- 下塗り・中塗り・仕上げ塗り
- 乾燥(自然乾燥、焼付乾燥)
- 塗膜検査・修整
関連業務(従事時間の50%未満)
- 拾いパテ付け・下地パテ付け
- 研ぎ
- 磨き仕上げ
対象となる被塗装物
- 一般鋼材及びその処理鋼板
- 鋳鉄品及び鋳鋼品
- ステンレス鋼材
- アルミニウム材及びその合金材
- 銅材及びその合金材
- 亜鉛材及びその合金材
- 合成樹脂材(プラスチック)
主な塗装方法
- エアスプレー塗装:最も一般的な噴霧塗装
- エアレススプレー塗装:厚膜塗装に適する
- 静電塗装:塗着効率が高い
- 電着塗装:電気化学的に塗膜を形成
- 粉体塗装:溶剤を使用しない環境配慮型
変り塗り(特殊塗装)
- レザートーン塗装(皮革調)
- ちりめん塗装(しわ模様)
- メタリック塗装(金属光沢)
- ハンマートーン塗装(槌目模様)
- パール塗装(真珠光沢)
3. 鋼橋塗装作業
橋梁・大型鋼構造物への防食塗装を行います。道路橋、鉄道橋、プラント、鉄塔などが対象となり、屋外での高所作業が含まれます。
必須業務(従事時間の50%以上)
- 素地調整(水洗処理、ブラスト処理、手工具処理、動力工具処理)
- 溶接部の処理
- 前処理(プライマー塗布)
- 下塗り・中塗り・上塗り
- タッチアップ塗り(補修塗装)
関連業務(従事時間の50%未満)
- 塗料の粘度測定
- 膜厚測定
- 塗膜の修整
対象となる被塗装物
- 普通鋼材
- 鋳鉄材及び鋳鋼材
- ステンレス鋼材
- 耐候性鋼材
- 亜鉛めっき鋼材
- 金属溶射鋼材
- 非鉄金属材
素地調整の種類
| 処理方法 | 内容 |
|---|---|
| 水洗処理 | 高圧水洗による塩類・汚れの除去 |
| ブラスト処理 | 研削材を高圧で吹き付け、錆・旧塗膜を除去 |
| 手工具処理 | ワイヤーブラシ、スクレーパー等による除去 |
| 動力工具処理 | グラインダー、サンダー等による除去 |
塗装作業時の環境条件
鋼橋塗装では、以下の環境条件を管理する必要があります。
- 気温(低温・高温での塗装制限)
- 湿度(高湿度時の塗装制限)
- 降雨・降雪
- 結露(鋼材表面の結露防止)
- 風(飛散防止)
- 塩類(海塩粒子の影響)
- 汚染ガス
4. 噴霧塗装作業
スプレーガンを使用した各種塗装を行います。製造業のライン塗装が主な作業となり、自動車・家電・建材などの量産品塗装に用いられます。
必須業務(従事時間の50%以上)
- 素地調整(脱脂処理、さび落し処理、化成皮膜処理)
- 下塗り・中塗り・上塗り
- セッティング(乾燥前の放置時間管理)
- 焼付け(加熱乾燥)
関連業務(従事時間の50%未満)
- 塗装機の分解・組立て・調整
- 塗装用設備の調整
- 素地の良否判定
- 膜厚・塗り色の判定
- 塗膜の修整
主な塗装方法
- エアスプレー塗装:圧縮空気で塗料を微粒化
- エアレススプレー塗装:高圧ポンプで塗料を噴射
- 静電塗装:静電気を利用して塗着効率を向上
- 電着塗装:電気泳動により均一な塗膜を形成
- 粉体塗装:粉末状の塗料を静電付着させ加熱硬化
噴霧塗装用設備
- ブース:塗装作業室(換気・防塵)
- コンベア設備:被塗装物の搬送
- 乾燥設備:自然乾燥炉、焼付乾燥炉
- 塗料供給設備:塗料タンク、ポンプ、配管
- 空気供給設備:コンプレッサー、エアドライヤー
- 排気・排水設備:VOC回収、排水処理
- 前処理設備:脱脂槽、化成処理槽
使用する器工具・機械
共通の塗装用器工具
| 分類 | 器工具名 | 用途 |
|---|---|---|
| 塗布工具 | はけ、ローラーブラシ、こて | 塗料の塗布 |
| 噴霧機器 | スプレーガン、エアレスガン | 塗料の噴霧 |
| 調合工具 | へら、定盤、ろか用具、撹拌機 | 塗料の調合・混合 |
| 下地処理工具 | さび落し用器工具、研磨用工具 | 素地調整 |
| 養生材料 | マスキングテープ、養生シート | 塗装部位以外の保護 |
| 計測器 | 膜厚計、粘度計、色差計 | 品質管理 |
塗装機械
| 機械名 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| エアスプレー塗装機 | 圧縮空気で塗料を微粒化 | 汎用塗装 |
| エアレススプレー塗装機 | 高圧ポンプで塗料を噴射 | 厚膜塗装、大面積 |
| 静電塗装機 | 静電気で塗着効率向上 | 金属製品 |
| 電着塗装機 | 電気化学的に塗膜形成 | 自動車ボディ |
| 粉体塗装機 | 粉末塗料を静電付着 | 環境配慮型塗装 |
使用する材料(塗料)
塗料の種類と用途
建築塗装用塗料
| 塗料名 | 特徴・用途 |
|---|---|
| ボイル油 | 木部の下塗り、防腐処理 |
| さび止め塗料 | 鉄部の防錆下塗り |
| 合成樹脂調合ペイント | 一般的な塗装(OP、SOP) |
| 合成樹脂エマルション塗料 | 水性塗料、内装向け |
| アクリル樹脂塗料 | 外装向け、耐候性良好 |
| ポリウレタン樹脂塗料 | 高耐久、弾性塗料 |
| エポキシ樹脂系塗料 | 密着性・耐薬品性良好 |
| ふっ素樹脂塗料 | 最高級、超高耐候性 |
| 建築用仕上塗材 | テクスチャー仕上げ |
金属塗装・噴霧塗装用塗料
| 塗料名 | 特徴・用途 |
|---|---|
| ラッカー系塗料 | 速乾性、補修向け |
| アミノアルキド樹脂塗料 | 焼付乾燥、家電・自動車 |
| 粉体塗料 | 無溶剤、環境配慮型 |
| 電着塗料 | 均一塗膜、防錆性優秀 |
| エッチングプライマー | 非鉄金属の下塗り |
鋼橋塗装用塗料
| 塗料名 | 特徴・用途 |
|---|---|
| ジンクリッチペイント | 亜鉛粉末含有、犠牲防食 |
| ジンクリッチプライマー | 溶接部の防錆 |
| MIO塗料 | 雲母状酸化鉄含有、長期防食 |
| 超厚膜形エポキシ樹脂塗料 | 重防食仕様 |
| ガラスフレーク塗料 | バリア性、長寿命化 |
| 無溶剤形塗料 | VOC削減、厚膜塗装 |
塗料の性質に関する用語
- 希釈性:うすめ剤で薄める性質
- 粘度:塗料の流動性
- 作業性:塗りやすさ
- 乾燥性:乾燥の速さ
- 付着性:素地への密着力
- 硬度:塗膜の硬さ
- 可とう性:塗膜の柔軟性
- 耐候性:屋外での耐久性
- 耐薬品性:薬品への耐性
- 耐水性:水への耐性
- 防錆性:錆を防ぐ性能
- 耐熱性:高温への耐性
塗装用補助材料
- うすめ剤・溶剤:塗料の粘度調整
- 漂白剤:木材の脱色
- 着色剤:色付け
- 目止め材:木材の導管充填
- 乾燥促進剤:乾燥時間短縮
- はく離剤:旧塗膜の除去
- リターダー:乾燥遅延剤
- パテ類:凹凸の補修
技能検定(基礎級・随時3級・随時2級)
技能実習生は、実習期間に応じて技能検定を受検します。塗装の技能検定は、選択した作業区分ごとに実施されます。
技能検定の体系
| 等級 | 受検時期 | 対象 | 合格要件 |
|---|---|---|---|
| 基礎級 | 1年目終了時 | 技能実習1号 | 2号移行に必須 |
| 随時3級 | 2年目または3年目 | 技能実習2号 | 3号移行に必須 |
| 随時2級 | 3年目終了時 | 技能実習2号・3号 | 特定技能移行に有利 |
基礎級の試験内容(技能実習生専用)
基礎級は技能実習生専用の試験で、塗装職種に係る基本的な業務を遂行するために必要な基礎的な技能を評価します。
学科試験
| 試験科目 | 内容 |
|---|---|
| 1. 塗装の目的 | 塗装の目的、塗装法の種類、塗料の調合・色合わせ、乾燥方法、養生、機械・器工具 |
| 2. 主な塗装の方法 | 選択した作業区分(建築・金属・鋼橋・噴霧)の被塗装物、工程、塗装方法 |
| 3. 塗装の種類 | 塗料の種類・性質・用途、うすめ液・溶剤 |
| 4. 安全衛生 | 危険性・有害性、保護具、作業手順、疾病予防、応急措置、安全標識 |
実技試験(作業区分別)
| 作業区分 | 試験内容 |
|---|---|
| 建築塗装作業 | 素地調整、養生、下地付け、目止め、簡単な塗り |
| 金属塗装作業 | 素地調整、簡単な形状の被塗装物の養生、簡単な塗り |
| 鋼橋塗装作業 | 素地調整、養生、塗り |
| 噴霧塗装作業 | 素地調整、養生、塗料の調合、エアスプレー塗装機による塗装 |
随時3級の試験内容
随時3級は、塗装の職種における初級の技能者が通常有すべき技能を評価します。
学科試験
- 塗装一般(目的、方法、乾燥、欠陥、養生、器工具)
- 材料(塗料の種類・性質、うすめ剤・溶剤、補助材料)
- 安全衛生
- 選択科目(建築・金属・鋼橋・噴霧塗装法)
実技試験
- 素地調整
- 養生
- 簡単な塗装作業
- 塗装機の操作(作業区分による)
随時2級の試験内容
随時2級は、塗装の職種における中級の技能者が通常有すべき技能を評価します。
学科試験
- 塗装一般(目的、方法、乾燥、塗膜試験、欠陥、養生、器工具)
- 材料(塗料の種類・性質、うすめ剤・溶剤、補助材料)
- 色彩(用語、マンセル記号、色彩調節)
- 関係法規(消防法、毒物劇物取締法、廃棄物処理法、PRTR法)
- 安全衛生
- 選択科目(建築・金属・鋼橋・噴霧塗装法)
実技試験
- 素地調整
- 養生
- 塗料の調合・色合わせ
- 塗装作業
- 膜厚・塗り色の判定
- 塗膜の修整
受入要件
受入れ人数枠
| 実習実施者の常勤職員数 | 基本人数枠 | 優良認定時 |
|---|---|---|
| 30人以下 | 3人 | 6人 |
| 31~40人 | 4人 | 8人 |
| 41~50人 | 5人 | 10人 |
| 51~100人 | 6人 | 12人 |
| 101~200人 | 10人 | 20人 |
| 201人以上 | 常勤職員の5% | 常勤職員の10% |
実習実施者(受入企業)の要件
建築塗装・鋼橋塗装(建設業)の場合
- 建設業許可(塗装工事業)を取得
- 技能実習指導員:塗装技能士2級以上または5年以上の実務経験
- 生活指導員:常勤職員から選任
- 宿泊施設:1人あたり4.5㎡以上の居室を確保
金属塗装・噴霧塗装(製造業)の場合
- 塗装加工を行う製造業であること
- 技能実習指導員:塗装技能士2級以上または5年以上の実務経験
- 生活指導員:常勤職員から選任
- 換気設備、保護具等の安全設備の整備
技能実習生の要件
- 年齢:18歳以上
- 職歴:母国での塗装経験または関連業種の経験(推奨)
- 日本語:入国前講習でN5レベル相当を習得(推奨:N4)
- 健康状態:有機溶剤等を扱う作業に耐えうる健康状態
安全衛生・必要資格
塗装作業では、有機溶剤や特定化学物質を取り扱うため、安全衛生教育が特に重要です。
安全衛生教育の内容
- 機械、器工具、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱方法
- 安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及び取扱方法
- 作業手順
- 作業開始時の点検
- 塗装作業に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防
- 整理、整頓及び清潔の保持
- 事故時等における応急措置及び退避
- 安全衛生標識(立入禁止、安全通路、保護具着用、火気厳禁等)
必要な資格・特別教育
| 資格・教育 | 内容 | 取得方法 |
|---|---|---|
| 有機溶剤作業主任者技能講習 | 有機溶剤を使用する塗装作業の管理 | 技能講習(2日間) |
| 特定化学物質作業主任者技能講習 | 特定化学物質を含む塗料の取扱い | 技能講習(2日間) |
| 足場の組立て等特別教育 | 高所作業時の足場使用 | 特別教育(1日間) |
| 研削といし特別教育 | ケレン作業でのグラインダー使用 | 特別教育(1日間) |
関係法規
- 消防法:危険物(引火性塗料)の貯蔵・取扱い
- 毒物及び劇物取締法:毒物・劇物を含む塗料の管理
- 廃棄物の処理及び清掃に関する法律:廃塗料・廃溶剤の処理
- 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法):化学物質の排出管理
- 労働安全衛生法:有機溶剤中毒予防規則、特定化学物質障害予防規則
必要な保護具
- 防毒マスク(有機ガス用)
- 保護メガネ
- 保護手袋(耐溶剤性)
- 保護衣(塗装用つなぎ)
- 安全帽(高所作業時)
- 安全帯(高所作業時)
キャリアパス(特定技能への移行)
特定技能への移行先
建築塗装・鋼橋塗装(建設業)の場合
特定技能「建設」に移行
- 技能実習2号を良好に修了 → 試験免除
- または建設分野特定技能1号評価試験に合格
- JAC(建設技能人材機構)への加入が必要
金属塗装・噴霧塗装(製造業)の場合
特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」に移行
- 技能実習2号を良好に修了 → 試験免除
- または製造分野特定技能1号評価試験に合格
技能実習から特定技能への流れ
技能実習1号(1年)
↓ 基礎級合格
技能実習2号(2年)
↓ 随時3級合格
技能実習3号(2年)※優良認定時
↓ または技能実習2号修了後
特定技能1号(5年)
↓ 2号評価試験合格
特定技能2号(無期限)
特定技能2号への移行
建設分野は特定技能2号が認められており、無期限の就労と家族帯同が可能です。
特定技能2号の要件(建設分野)
- 建設分野特定技能2号評価試験に合格
- 班長として1年以上の実務経験
- または技能検定1級に合格
育成就労制度への移行
2027年(令和9年)より、技能実習制度は「育成就労制度」に移行します。塗装は、育成就労制度においても対象職種となる見込みです。
育成就労制度の主な変更点
| 項目 | 技能実習制度 | 育成就労制度 |
|---|---|---|
| 制度目的 | 国際貢献・技能移転 | 人材育成・人材確保 |
| 在留期間 | 最長5年 | 3年(特定技能へ接続) |
| 転籍 | 原則不可 | 一定条件で可能 |
| 日本語要件 | 入国時なし | N5相当以上 |
※育成就労制度の詳細は、今後の法整備により確定します。
送出し国
当組合では、以下の国から技能実習生をご紹介しています。
ベトナム
- 日本語学習意欲が高い
- 器用で細かい作業に適性がある
- 製造業・建設業での実績が豊富
インドネシア
- 温和な国民性
- チームワークを重視
- 塗装作業への適性が高い
よくある質問(FAQ)
Q1. 建築塗装と金属塗装、どちらを選べばよいですか?
受入企業の業種によります。建設業(塗装工事業)は建築塗装または鋼橋塗装、製造業(塗装加工)は金属塗装または噴霧塗装となります。特定技能への移行先も異なるため、将来のキャリアパスを考慮して選択してください。
Q2. 有機溶剤を使う作業は健康に影響がありますか?
適切な換気と保護具(防毒マスク、手袋等)の使用により、安全に作業できます。有機溶剤作業主任者の選任、定期的な健康診断(特殊健診)も義務付けられています。近年は水性塗料や粉体塗料など、環境に配慮した塗料も増えています。
Q3. 建築塗装では高所作業がありますか?
はい、外壁塗装などでは足場上での作業があります。足場の組立て等特別教育を受講し、安全帯の使用など安全対策を徹底します。鋼橋塗装ではさらに高所での作業が多くなります。
Q4. 技能検定の合格率はどのくらいですか?
基礎級の合格率は概ね90%以上です。実習実施者による事前の技能指導と、模擬試験の実施により、高い合格率を維持しています。随時3級・随時2級は難易度が上がるため、計画的な準備が重要です。
Q5. 塗装技能士の資格を取得するメリットは?
塗装技能士は国家資格であり、技能の証明になります。1級取得者は特定技能2号への移行条件を満たすほか、将来的に技能実習指導員としても活躍できます。日本での長期的なキャリア形成に有利です。
Q6. 噴霧塗装と金属塗装の違いは何ですか?
金属塗装は被塗装物(金属製品)に着目した分類で、はけ塗りからスプレー塗装まで含みます。噴霧塗装はスプレーガンを使用した塗装方法に着目した分類で、ライン塗装(大量生産)に用いられます。どちらも製造業が主な対象です。
Q7. 色合わせ(調色)の技術は習得できますか?
はい、技能検定の試験項目にも「塗料の調合及び色合わせ」が含まれています。マンセル記号による色彩の表示方法や、色相・明度・彩度の知識を習得し、実技を通じて調色技術を身につけます。
Q8. 塗装における「ケレン」とは何ですか?
ケレンとは、塗装前に行う素地調整のことです。旧塗膜の除去、錆落し、汚れの除去などを行い、新しい塗膜の密着性を確保します。ケレンの程度は1種(ブラスト処理)から4種(軽度の処理)まで分類されています。
お問い合わせ
塗装の技能実習生受入れについて、お気軽にご相談ください。
出典:厚生労働省「塗装技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」(平成18年3月)

外国人人材の受け入れに関心のあ る方はお気軽にお問い合わせください。
043-306-1307(キャリアリンクアジア)
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