技能実習「プラスチック成形」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・射出成形・ブロー成形を完全解説
この記事でわかること
- 技能実習「プラスチック成形」の対象作業(圧縮成形・射出成形・インフレーション成形・ブロー成形)
- 受入要件と技能検定の内容
- プラスチック成形に必要な技能
- 特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行方法
- 2027年育成就労制度への移行ポイント
技能実習「プラスチック成形」とは
技能実習「プラスチック成形」は、外国人技能実習制度においてプラスチック原料を加熱・加圧して製品を成形する技能を習得する職種です。圧縮成形、射出成形、インフレーション成形、ブロー成形の4つの作業区分があり、製造業における重要な技能職種となっています。
プラスチック成形は自動車部品、家電製品、日用品など幅広い製品の製造に使用される基盤技術です。
ポイント:プラスチック成形の特徴
- 自動車・家電・日用品など幅広い産業で需要
- 工場内での機械オペレーション作業が中心
- 特定技能「製造業」への移行で長期就労可能
プラスチック成形の作業区分
1. 圧縮成形作業
金型に樹脂を入れて加熱・加圧して成形します。熱硬化性樹脂に多く使用されます。
| 作業内容 | 詳細 |
|---|---|
| 材料準備 | 樹脂の計量、予熱 |
| 金型セット | 金型の取付、温度設定 |
| 成形作業 | 材料投入、加圧、硬化 |
| 仕上げ | バリ取り、検査 |
対象製品:電気部品、自動車部品、食器など
2. 射出成形作業
溶融した樹脂を金型に射出して成形します。最も一般的な成形方法です。
| 作業内容 | 詳細 |
|---|---|
| 機械準備 | 射出成形機の立上げ、金型取付 |
| 条件設定 | 温度、圧力、射出速度の調整 |
| 成形作業 | 自動成形の監視、取出し |
| 品質管理 | 外観検査、寸法測定 |
対象製品:家電部品、自動車部品、容器、日用品など
3. インフレーション成形作業
溶融樹脂を筒状に押出し、空気で膨らませてフィルムを製造します。
| 作業内容 | 詳細 |
|---|---|
| 機械準備 | 押出機の立上げ、ダイス調整 |
| 成形作業 | 押出し、ブローアップ、巻取り |
| 品質管理 | 厚み測定、外観検査 |
| 製品処理 | スリット加工、梱包 |
対象製品:ポリ袋、食品包装フィルム、農業用フィルムなど
4. ブロー成形作業
溶融樹脂を金型内で空気で膨らませて中空製品を成形します。
| 作業内容 | 詳細 |
|---|---|
| 機械準備 | ブロー成形機の立上げ、金型取付 |
| 成形作業 | パリソン形成、ブロー、冷却 |
| 仕上げ | バリ取り、ゲートカット |
| 品質管理 | 容量測定、耐圧試験、外観検査 |
対象製品:ペットボトル、洗剤容器、タンク、ダクトなど
技能実習の期間
技能実習1号
1年目
技能実習2号
2・3年目
技能実習3号
4・5年目
最長5年間の実習が可能です。技能実習3号への移行には、優良な監理団体・実習実施者であることが条件となります。
技能検定の内容
基礎級(1号修了時)
1年目の修了時に受験が必要です。
| 試験 | 内容 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 学科試験 | プラスチック材料、成形機の基礎、安全衛生 | 60%以上 |
| 実技試験 | 成形機の基本操作、製品取出し | 60%以上 |
随時3級(2号修了時)
3年目の修了時に受験が必要です。
| 試験 | 内容 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 成形技術の専門知識、品質管理 | 65%以上 |
| 実技試験 | 条件設定、成形作業、品質確認 | 60%以上 |
随時2級(3号修了時)
5年目の修了時に受験します(任意)。
| 試験 | 内容 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 高度な成形技術、トラブルシューティング | 65%以上 |
| 実技試験 | 複雑な成形条件の設定、不良対策 | 60%以上 |
受入れ要件
実習実施者(受入企業)の要件
| 要件 | 詳細 |
|---|---|
| 事業形態 | プラスチック製品製造業を営む企業 |
| 技能実習指導員 | プラスチック成形技能士または5年以上の成形経験 |
| 生活指導員 | 実習生の生活指導を担当する常勤職員 |
| 宿泊施設 | 1人あたり4.5㎡以上の居室を確保 |
| 労働条件 | 日本人と同等以上の報酬 |
| 設備 | 成形作業に必要な機械設備の整備 |
技能実習生の要件
| 要件 | 詳細 |
|---|---|
| 年齢 | 18歳以上 |
| 職歴 | 母国での製造業経験(推奨) |
| 日本語 | 入国前講習でN5レベル相当を習得(推奨:N4) |
| 健康状態 | 工場での作業に耐えうる健康状態 |
受入れ人数枠
| 常勤職員数 | 基本人数枠 | 優良認定時 |
|---|---|---|
| 30人以下 | 3人 | 6人 |
| 31〜40人 | 4人 | 8人 |
| 41〜50人 | 5人 | 10人 |
| 51〜100人 | 6人 | 12人 |
| 101〜200人 | 10人 | 20人 |
| 201〜300人 | 15人 | 30人 |
| 301人以上 | 常勤職員の5% | 常勤職員の10% |
キャリアパス
STEP 1
技能実習
最長5年
STEP 2
特定技能1号
製造業分野(5年)
STEP 3
特定技能2号
無期限・家族帯同可
特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行
技能実習2号(プラスチック成形)を良好に修了した場合、試験免除で特定技能1号に移行できます。
| 移行条件 | 詳細 |
|---|---|
| 技能試験 | 技能実習2号修了で免除 |
| 日本語試験 | 技能実習2号修了で免除 |
| 在留期間 | 最長5年(通算) |
| 業務範囲 | 製造業分野で幅広く従事可能 |
特定技能2号への移行
製造業分野は特定技能2号が認められており、無期限の就労と家族帯同が可能です。
- 製造分野特定技能2号評価試験に合格
- 3年以上の実務経験
- 班長等の管理経験または技能検定1級相当
2027年「育成就労制度」への移行
2027年から技能実習制度は「育成就労制度」に移行します
工業製品製造業分野(プラスチック成形含む)は育成就労の対象分野に含まれており、3年間の育成期間を経て特定技能1号への移行を目指す制度となります。現行の技能実習制度で受入れ中の実習生は、経過措置により影響なく実習を継続できます。
対象国籍
当組合では、以下の国籍の技能実習生を受け入れています。
- ベトナム
- インドネシア
- タイ
よくある質問
Q. 複数の成形方法を習得できますか?
A. 技能実習では1つの作業区分を選択します。ただし、関連作業として他の成形方法を経験することは可能です。特定技能に移行後は製造業分野で幅広い業務に従事できます。
Q. 夜勤はありますか?
A. 製造業では24時間稼働の工場も多く、夜勤や交代制勤務がある場合があります。勤務体制は受入企業によって異なります。
Q. 成形機の操作は難しいですか?
A. 基本操作から始め、段階的に条件設定など高度な技術を習得します。指導員の下で安全に技能を身につけることができます。
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