技能実習「電気機器組立て」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・回転電機・変圧器を完全解説

この記事でわかること

  • 技能実習「電気機器組立て」の対象作業(回転電機・変圧器・配電盤等)
  • 受入要件と技能検定の内容
  • 電気機器製造に必要な技能
  • 特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行方法
  • 2027年育成就労制度への移行ポイント

技能実習「電気機器組立て」とは

技能実習「電気機器組立て」は、外国人技能実習制度において電気機器の製造・組立てに関する技能を習得する職種です。回転電機組立て、変圧器組立て、配電盤・制御盤組立て、開閉制御器具組立て、回転電機巻線製作の5つの作業区分があります。

電気機器は産業インフラを支える重要な製品であり、高い品質管理と安全意識が求められます。

ポイント:電気機器組立ての特徴

  • 工場内での製造作業が中心
  • 電気の基礎知識と組立て技術を習得
  • 特定技能への移行で製造業分野で長期就労可能

電気機器組立ての作業区分

1. 回転電機組立て作業

モーター・発電機などの回転電機の組立てを行います。

作業内容詳細
部品準備固定子、回転子、軸受等の部品確認・準備
組立て作業固定子・回転子の組込み、軸受取付
配線作業端子への配線、絶縁処理
試験・検査絶縁抵抗試験、特性試験、外観検査

対象製品:誘導電動機、同期発電機、DCモーター、サーボモーターなど

2. 変圧器組立て作業

電圧を変換する変圧器の組立てを行います。

作業内容詳細
鉄心組立て珪素鋼板の積層、鉄心締付け
巻線取付コイルの取付け、リード線接続
組立て作業タンクへの収納、ブッシング取付
試験・検査変圧比試験、絶縁試験、耐電圧試験

対象製品:配電用変圧器、柱上変圧器、計器用変成器など

3. 配電盤・制御盤組立て作業

電気を分配・制御する盤の組立てを行います。

作業内容詳細
筐体加工穴あけ、タップ加工、部品取付準備
機器取付遮断器、継電器、計器類の取付
配線作業主回路・制御回路の配線、マーキング
試験・検査配線確認、動作試験、絶縁試験

対象製品:高圧配電盤、低圧配電盤、制御盤、操作盤など

4. 開閉制御器具組立て作業

電気回路の開閉・制御を行う機器の組立てを行います。

作業内容詳細
部品組立て接点部、操作機構部の組立て
調整作業接点圧力、動作特性の調整
配線作業補助回路の配線、端子接続
試験・検査動作試験、耐久試験、絶縁試験

対象製品:電磁開閉器、電磁接触器、遮断器、継電器など

5. 回転電機巻線製作作業

モーター等の巻線(コイル)の製作を行います。

作業内容詳細
巻線作業巻線機によるコイル巻き作業
成形作業コイルの成形、絶縁テープ巻き
挿入作業固定子スロットへのコイル挿入
接続・仕上げコイル端末の接続、ワニス処理

対象製品:各種回転電機用コイル、変圧器用コイルなど

技能実習の期間

技能実習1号

1年目

技能実習2号

2・3年目

技能実習3号

4・5年目

最長5年間の実習が可能です。技能実習3号への移行には、優良な監理団体・実習実施者であることが条件となります。

技能検定の内容

基礎級(1号修了時)

1年目の修了時に受験が必要です。

試験内容合格基準
学科試験電気の基礎知識、材料、工具、安全衛生60%以上
実技試験基本的な組立て・配線作業60%以上

随時3級(2号修了時)

3年目の修了時に受験が必要です。

試験内容合格基準
学科試験電気機器の専門知識、品質管理65%以上
実技試験図面に基づく組立て・配線作業60%以上

随時2級(3号修了時)

5年目の修了時に受験します(任意)。

試験内容合格基準
学科試験高度な専門知識、生産管理65%以上
実技試験複雑な組立て・調整作業60%以上

受入れ要件

実習実施者(受入企業)の要件

要件詳細
事業形態電気機器製造業を営む企業
技能実習指導員電気機器組立て技能士または5年以上の実務経験者
生活指導員実習生の生活指導を担当する常勤職員
宿泊施設1人あたり4.5㎡以上の居室を確保
労働条件日本人と同等以上の報酬

技能実習生の要件

要件詳細
年齢18歳以上
職歴母国での電気機器製造または製造業の経験(推奨)
日本語入国前講習でN5レベル相当を習得(推奨:N4)
健康状態工場での作業に耐えうる健康状態

受入れ人数枠

常勤職員数基本人数枠優良認定時
30人以下3人6人
31〜40人4人8人
41〜50人5人10人
51〜100人6人12人
101〜200人10人20人
201〜300人15人30人
301人以上常勤職員の5%常勤職員の10%

キャリアパス

STEP 1

技能実習

最長5年

STEP 2

特定技能1号

製造業分野(5年)

STEP 3

特定技能2号

無期限・家族帯同可

特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行

技能実習2号(電気機器組立て)を良好に修了した場合、試験免除で特定技能1号に移行できます。

移行条件詳細
技能試験技能実習2号修了で免除
日本語試験技能実習2号修了で免除
在留期間最長5年(通算)
業務範囲製造業分野で幅広く従事可能

特定技能2号への移行

製造業分野は特定技能2号が認められており、無期限の就労家族帯同が可能です。

  • 3年以上の実務経験
  • 班長等の管理経験または技能検定1級相当
  • 製造分野特定技能2号評価試験に合格

2027年「育成就労制度」への移行

2027年から技能実習制度は「育成就労制度」に移行します

工業製品製造業分野(電気機器組立て含む)は育成就労の対象分野に含まれており、3年間の育成期間を経て特定技能1号への移行を目指す制度となります。現行の技能実習制度で受入れ中の実習生は、経過措置により影響なく実習を継続できます。

育成就労制度の主な変更点

項目技能実習制度育成就労制度
目的技能移転(国際貢献)人材育成・人材確保
期間最長5年3年(特定技能1号へ移行)
転籍原則不可一定条件で可能
対象分野90職種165作業特定技能と同じ分野

対象国籍

当組合では、以下の国籍の技能実習生を受け入れています。

  • ベトナム
  • インドネシア
  • タイ

よくある質問

Q. 電気工事士の資格は必要ですか?

A. 電気機器組立ては製造業であり、電気工事業とは異なります。工場内での製品組立て・配線作業が中心となるため、電気工事士の資格は不要です。

Q. 高電圧を扱う作業は危険ではありませんか?

A. 製品の製造段階では通電前の作業が多く、試験時も安全手順に従って作業します。低圧電気取扱特別教育など、必要な安全教育を受けてから作業に従事します。

Q. 電子機器組立てとの違いは何ですか?

A. 電気機器組立ては主に重電機器(モーター、変圧器、配電盤等)が対象です。電子機器組立ては電子部品・基板を使った製品(家電、通信機器等)が対象となります。

Q. 複数の作業区分を経験できますか?

A. 技能実習では1つの作業区分を選択して実習を行います。特定技能に移行後は、製造業分野で幅広い業務に従事可能です。

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