技能実習「陶磁器工業製品製造」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定を完全解説

技能実習制度における「陶磁器工業製品製造」は、電子部品、工業用セラミックス、衛生陶器など、産業用途の陶磁器製品を製造する技術を習得する職種です。日本の高度なファインセラミックス技術を学べる貴重な機会であり、電子・半導体産業を支える重要な技能です。

この記事では、2026年最新の制度情報に基づき、陶磁器工業製品製造の技能実習について、受入要件から技能検定、特定技能・育成就労制度への移行まで詳しく解説します。

陶磁器工業製品製造技能実習の基本情報

項目内容
職種名陶磁器工業製品製造
英語名Industrial ceramic product manufacturing
分類その他(製造業関係)
作業名機械ろくろ成形作業、圧力鋳込み成形作業、パッド印刷作業
技能実習期間最長5年(1号:1年、2号:2年、3号:2年)
主な受入れ業種セラミックス製品製造業、電子部品製造業、衛生陶器製造業

作業内容の詳細

陶磁器工業製品製造では、3つの作業から選択して技能実習を行います。

1. 機械ろくろ成形作業

作業分類具体的な作業内容
成形機械ろくろによる円形製品の成形
仕上げ成形品の仕上げ、削り、スポンジがけ
乾燥・焼成乾燥工程の管理、窯詰め・窯出し作業

2. 圧力鋳込み成形作業

作業分類具体的な作業内容
鋳込み成形圧力鋳込み機による複雑形状製品の成形
型管理石膏型・樹脂型の管理、セット作業
仕上げバリ取り、接合、仕上げ作業

3. パッド印刷作業

作業分類具体的な作業内容
パッド印刷シリコンパッドによる陶磁器表面への印刷
版・インク管理印刷版の調整、インク調合・管理
品質検査印刷品質の検査、不良判定

受入要件

実習生の要件

要件項目内容
年齢18歳以上
経験製造業経験者、または同種作業経験者が望ましい
日本語能力入国時点で日本語能力試験N4相当以上が望ましい
適性手先の器用さ、集中力があること

受入れ企業の要件

要件項目内容
事業内容陶磁器工業製品製造を事業として行っていること
設備要件各作業に対応した成形機・焼成窯・印刷設備を有すること
指導体制技能実習指導員・生活指導員を配置すること
安全管理粉じん対策、高温作業の安全管理体制が整っていること

技能検定(技能評価試験)

段階試験名受験時期試験内容
1号→2号基礎級入国後約10ヶ月学科試験+実技試験(各作業の基本作業)
2号→3号随時3級2号修了前学科試験+実技試験(応用作業)
3号修了時随時2級3号修了前学科試験+実技試験(高度な技能)
試験のポイント
実技試験では、選択した作業(機械ろくろ・圧力鋳込み・パッド印刷)に応じた実際の成形・印刷作業を行います。製品精度、仕上がり品質が評価されます。

在留資格の流れ

段階在留資格期間移行要件
1年目技能実習1号1年基礎級合格で2号へ
2〜3年目技能実習2号2年随時3級合格で3号へ
4〜5年目技能実習3号2年優良認定企業のみ

特定技能への移行

陶磁器工業製品製造の技能実習2号を良好に修了した場合、「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」分野の特定技能1号へ移行できる可能性があります。

項目内容
移行先分野素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業
移行の条件技能実習2号を良好に修了、または特定技能評価試験に合格
在留期間通算5年
特定技能2号在留期間の上限なし(条件を満たす場合)

詳しくは特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」の記事をご覧ください。

育成就労制度への移行(2027年開始予定)

2027年から開始予定の「育成就労制度」により、技能実習制度は段階的に新制度へ移行します。陶磁器工業製品製造も育成就労の対象分野となる見込みです。

育成就労制度のポイント
・基本3年の就労で特定技能1号水準の技能習得を目指す
・人材育成と人材確保を両立させる制度設計
・転籍(転職)の条件が緩和される予定

主な送出し国

当社では、ベトナムおよびインドネシアから陶磁器工業製品製造職種の技能実習生を受け入れています。

  • ベトナム - 製造業分野の実習生が最も多く、日本語学習意欲が高い
  • インドネシア - 製造業経験者の送り出しが増加、温和な国民性で職場適応力が高い

安全衛生管理

陶磁器工業製品製造は粉じん・高温作業が伴うため、安全衛生管理が重要です。

リスク対策
粉じん防じんマスク着用、局所排気装置、集塵設備
高温(焼成窯)耐熱保護具着用、高温部表示、休憩確保
化学物質(釉薬等)保護手袋着用、換気設備、MSDS管理
騒音・振動耳栓着用、定期健康診断

よくある質問(FAQ)

Q1. 陶磁器工業製品と食器などの一般陶磁器は違いますか?

A. 陶磁器工業製品製造は、電子部品(絶縁体、基板等)、衛生陶器、碍子、タイル、ファインセラミックスなど工業用途の製品が対象です。食器等の一般陶磁器とは別の技能区分になります。

Q2. ファインセラミックスとは何ですか?

A. ファインセラミックスは高純度原料を精密に加工した高機能セラミックスです。電子部品、半導体製造装置、医療機器、自動車部品など先端産業で使用されています。

Q3. 焼成窯の温度はどのくらいですか?

A. 製品により異なりますが、通常1200℃〜1400℃程度で焼成します。ファインセラミックスではさらに高温(1600℃以上)で焼成することもあります。

Q4. 手作業と機械作業の割合はどのくらいですか?

A. 工業製品は機械による成形が中心ですが、仕上げや検査は手作業で行います。製品の品質を左右する重要な工程は熟練技能者の手作業が欠かせません。

まとめ

陶磁器工業製品製造の技能実習は、電子・半導体産業を支える高機能セラミックス製造技術を習得できる貴重な機会です。最長5年間の実習を通じて、日本の高度なセラミックス加工技術を学び、将来的には特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行も可能です。

技能実習生の受入れをご検討の企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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