技能実習「紙器・段ボール箱製造」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・製函作業を完全解説

技能実習「紙器・段ボール箱製造」とは?

紙器・段ボール箱製造は、技能実習制度における「その他」の職種の一つです。紙製の容器や段ボール箱を製造する技術を習得します。食品、電子機器、日用品など、あらゆる製品の包装に使用される段ボール箱は、現代の物流に不可欠な存在です。

この記事でわかること

  • 紙器・段ボール箱製造の作業内容と製造工程
  • 技能実習1号・2号・3号の受入要件
  • 技能検定(基礎級・随時3級・随時2級)の試験内容と合格基準
  • 特定技能への移行について
  • 2027年育成就労制度への移行について

紙器・段ボール箱製造の基本情報

職種名紙器・段ボール箱製造
職種分類その他(19職種)
作業名印刷箱打抜き作業、印刷箱製箱作業、貼箱製造作業、段ボール箱製造作業
技能実習区分1号・2号・3号(最長5年)
移行対象職種○(2号・3号移行可能)
特定技能移行※現時点で直接対応する特定技能分野なし

紙器・段ボール箱製造の作業内容

4つの作業区分

作業区分特徴
印刷箱打抜き作業印刷された紙を型で打ち抜き、箱の展開図を作成
印刷箱製箱作業打抜いた展開図を組み立て、のり付けして箱を製造
貼箱製造作業厚紙に化粧紙を貼り付けた高級感のある箱を製造
段ボール箱製造作業段ボール原紙から段ボール箱を製造

必須作業(実習時間の50%以上)

作業区分作業内容
打抜き作業打抜機のセット、型の調整、打抜き作業
罫線入れ折り曲げ線(罫線)の加工
製函作業グルアー機による接着、製函機の操作
スリッター作業段ボール原紙のカット、サイズ調整
印刷作業段ボールへの印刷、フレキソ印刷機の操作

関連作業(実習時間の50%以下)

作業区分作業内容
品質検査寸法検査、外観検査、強度試験
機械保守製造機械の清掃、調整、簡易修理
材料管理原紙、インク、接着剤の管理

主な製品

製品種類用途
段ボール箱(A式)みかん箱型。一般的な輸送用段ボール。
段ボール箱(B式)差し込み式。組立てが簡単。
印刷紙器化粧品、食品、医薬品の個装箱。
貼箱ギフト箱、高級品の化粧箱。

技能実習生の受入要件

実習実施者(受入企業)の要件

要件項目内容
事業内容紙器製造業、段ボール箱製造業を営んでいること
設備打抜機、製函機、印刷機などの製造設備を保有
技能実習責任者責任者講習を修了した者の選任
技能実習指導員該当作業の経験5年以上の者

技能実習生の要件

区分要件
1号18歳以上、本国で製造業関連業務従事または訓練経験
2号1号修了、基礎級技能検定合格
3号2号修了、随時3級技能検定合格、優良な監理団体・実習実施者

技能検定の試験内容

基礎級(技能実習1号修了時)

試験区分内容合格基準
学科試験紙器・段ボールの基礎知識、材料、機械、安全衛生(30問・60分)65%以上
実技試験基本的な打抜き、製函作業60%以上

随時3級(技能実習2号修了時)

試験区分内容合格基準
学科試験製造工程、品質管理、機械調整65%以上
実技試験機械調整、品質確保、トラブル対応60%以上

随時2級(技能実習3号修了時)

試験区分内容合格基準
学科試験高度な製造技術、工程管理、品質改善65%以上
実技試験複雑な製品の製造、工程最適化60%以上

在留資格の流れ

段階在留資格期間必要な試験
1技能実習1号1年入国時講習修了
2技能実習2号2年基礎級合格
3技能実習3号2年随時3級合格

2027年育成就労制度への移行

項目現行(技能実習)新制度(育成就労)
制度目的技能移転(国際貢献)人材育成+人材確保
在留期間最長5年3年(特定技能へ移行)
転籍原則不可1〜2年後に条件付きで可能

送出し国と人材の特徴

国名特徴
ベトナム製造業経験者が豊富、機械操作の習得が早い
インドネシア勤勉で集中力がある、製造ライン作業に適応しやすい
タイ製造業が発達しており、包装関連の経験者がいる

安全衛生管理

  • 機械安全:打抜機、製函機への挟まれ・巻き込まれ防止
  • 切創防止:紙のエッジ、カッターによる切り傷防止
  • 騒音対策:機械稼働時の耳栓使用
  • 粉じん対策:紙粉への対策、換気
  • 重量物取扱い:原紙ロール、製品の運搬時の安全作業

よくある質問(FAQ)

Q. 4つの作業区分の違いは何ですか?

製品と工程の違いです。印刷箱は美粧紙器(化粧品箱等)、貼箱は高級ギフト箱、段ボール箱は輸送用が主な用途です。

Q. 紙器・段ボール箱製造の技能検定の合格率はどのくらいですか?

基礎級で約85〜90%、随時3級で約75〜80%程度です。機械操作の練習が重要です。

Q. 段ボール業界は将来性がありますか?

ECの拡大により段ボール需要は増加傾向です。環境配慮型パッケージとしても注目されています。

まとめ

技能実習「紙器・段ボール箱製造」は、包装資材の製造技術を学べる職種です。物流の拡大に伴い需要が増加している分野であり、習得した技能は帰国後も活かすことができます。技能実習1号から3号まで最長5年間の実習が可能です。

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