技能実習「漁船漁業」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・漁船での操業作業を完全解説
技能実習制度における「漁船漁業」は、海上での漁獲作業に関する技能を習得する職種です。日本の伝統的な漁法から近代的な漁業技術まで、幅広い漁業技能を学ぶことができます。
この記事では、2026年最新の制度情報に基づき、漁船漁業の技能実習について、受入要件から技能検定、特定技能・育成就労制度への移行まで詳しく解説します。
漁船漁業技能実習の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 職種名 | 漁船漁業 |
| 英語名 | Fishing vessel fishery |
| 分類 | 漁業関係 |
| 作業名 | かつお一本釣り、延縄、いか釣り、まき網、ひき網、刺し網、定置網、かに・えびかご、棒受網(9作業) |
| 技能実習期間 | 最長5年(1号:1年、2号:2年、3号:2年) |
| 主な受入れ業種 | 沿岸漁業、沖合漁業、遠洋漁業 |
作業内容の詳細(9作業)
漁船漁業では、以下の9つの作業から選択して技能実習を行います。
| 作業名 | 具体的な作業内容 |
|---|---|
| かつお一本釣り | 竿を使用したかつおの一本釣り漁法、活き餌の管理 |
| 延縄(はえなわ) | 長い幹縄に多数の釣り針を付けた延縄での漁獲 |
| いか釣り | 集魚灯を使用したいかの釣り漁法 |
| まき網 | 魚群を網で包囲して捕獲するまき網漁法 |
| ひき網(底びき網・船びき網) | 海底または中層を網で引いて漁獲 |
| 刺し網 | 網目に魚を刺させて捕獲する漁法 |
| 定置網 | 沿岸に固定設置した網で回遊魚を捕獲 |
| かに・えびかご | かごを使用したかに・えびの漁獲 |
| 棒受網 | 集魚灯で魚を集め、棒で支持した網で捕獲 |
受入要件
実習生の要件
| 要件項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 18歳以上 |
| 経験 | 漁業経験があること、または職業訓練を受けていること |
| 体力・健康 | 船上での過酷な労働に耐えられる健康状態 |
| 日本語能力 | 入国時は特に規定なし(安全確保のため基礎的な日本語が推奨) |
実習実施者(受入企業)の要件
| 要件項目 | 内容 |
|---|---|
| 技能実習指導員 | 漁業経験5年以上の従業員(船長または漁労長)を配置 |
| 生活指導員 | 実習生の生活面をサポートする担当者を配置 |
| 受入人数枠 | 漁船の乗組員定数に応じた人数枠あり |
| 漁船要件 | 安全設備を備えた漁船、救命設備の整備 |
漁船漁業は他の職種と異なり、労働基準法の一部適用除外(労働時間規制等)があります。また、長期航海や季節による繁閑差があるため、実習計画の立案には特別な配慮が必要です。
技能検定・評価試験
技能実習の各段階で、以下の技能実習評価試験に合格する必要があります。
| 段階 | 試験内容 | 受験時期 |
|---|---|---|
| 1号→2号 | 漁船漁業技能実習評価試験(初級) | 入国後10ヶ月目頃 |
| 2号→3号 | 漁船漁業技能実習評価試験(専門級) | 2号終了前 |
| 3号修了時 | 漁船漁業技能実習評価試験(上級) | 3号終了前 |
特定技能への移行
漁船漁業の技能実習2号を良好に修了した場合、「漁業」分野の特定技能1号へ移行できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 移行先分野 | 漁業(漁船漁業) |
| 試験免除 | 技能実習2号良好修了者は技能試験・日本語試験が免除 |
| 在留期間 | 特定技能1号:最長5年 |
| 雇用形態 | 直接雇用または派遣(漁業は派遣形態も認められる) |
育成就労制度への移行(2027年開始予定)
2027年から開始予定の「育成就労制度」により、技能実習制度は段階的に新制度へ移行します。漁船漁業も育成就労の対象分野として「漁業分野」に含まれる見込みです。
・基本3年の就労で特定技能1号水準の技能習得を目指す
・人材育成と人材確保を両立させる制度設計
・転籍(転職)の条件が緩和される予定
主な送出し国
当社では、ベトナムおよびインドネシアから漁船漁業職種の技能実習生を受け入れています。
- インドネシア - 島嶼国で漁業が盛んなため、漁業経験者が多い。海への親しみがあり船上生活への適応が早い
- ベトナム - 沿岸漁業が盛んで、漁業経験者も多く来日。日本語学習意欲が高い
安全衛生管理
漁船漁業は海上での危険を伴う作業のため、安全衛生管理が最も重要な職種の一つです。
| リスク | 対策 |
|---|---|
| 海中転落 | 救命胴衣の常時着用、甲板上の安全対策、落水時の対応訓練 |
| 機械への巻き込まれ | ウインチ・揚網機の安全操作、作業時の注意事項徹底 |
| 船体動揺による転倒 | 荒天時の作業中止判断、船内移動時の手すり使用 |
| 低体温症・熱中症 | 適切な防寒着・作業服、水分補給、休憩の確保 |
よくある質問(FAQ)
Q. 漁船漁業は遠洋漁業も対象ですか?
A. はい、沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業のいずれも対象です。ただし、遠洋漁業は航海期間が長くなるため、実習計画の立案に配慮が必要です。
Q. 船酔いが心配ですが大丈夫ですか?
A. 個人差はありますが、多くの場合は慣れによって改善します。送出し機関での事前訓練で船上生活に慣れてから来日することが推奨されます。
Q. 労働時間の規制はどうなっていますか?
A. 漁船漁業は労働基準法の労働時間規制の一部が適用除外となっています。ただし、安全確保のための休息時間は必ず確保する必要があります。
まとめ
技能実習「漁船漁業」は、日本の伝統的な漁法から近代的な漁業技術まで幅広く学べる職種です。9つの作業区分があり、技能実習1号から3号まで最長5年間の実習が可能です。その後は特定技能「漁業」への移行ルートも整備されています。
漁船漁業の技能実習生受入れに関するご相談は、キャリアリンクアジア・日越振興協同組合までお気軽にお問い合わせください。

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