技能実習「工場板金」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・機械板金・曲げ板金を完全解説

この記事でわかること

  • 技能実習「工場板金」の対象作業(機械板金・曲げ板金・打出し板金)
  • 受入要件と技能検定の内容
  • 工場での板金加工に必要な技能
  • 特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行方法
  • 2027年育成就労制度への移行ポイント

技能実習「工場板金」とは

技能実習「工場板金」は、外国人技能実習制度において工場内で金属板を加工して製品を製造する技能を習得する職種です。機械板金作業、曲げ板金作業、打出し板金作業の3つの作業区分があり、製造業における重要な技能職種となっています。

工場板金は精密な金属加工技術が求められ、機械部品、筐体、カバーなど幅広い製品の製造に使用されます。

ポイント:工場板金の特徴

  • 工場内での金属加工作業が中心
  • NC工作機械の操作技術も習得
  • 特定技能「製造業」への移行で長期就労可能

工場板金の作業区分

1. 機械板金作業

NC工作機械を使用した板金加工を行います。大量生産に対応した作業です。

作業内容詳細
展開・プログラミング展開図作成、NCプログラムの入力
切断加工レーザー加工機、NCタレットパンチによる切断
曲げ加工NCベンダー(プレスブレーキ)による曲げ
溶接・組立TIG溶接、スポット溶接による接合

対象製品:制御盤筐体、機械カバー、電気機器部品など

2. 曲げ板金作業

プレスブレーキを中心とした曲げ加工を行います。

作業内容詳細
図面読解展開図、組立図の理解
材料準備材料の切断、ブランク材の準備
曲げ加工金型選定、角度設定、曲げ作業
仕上げバリ取り、寸法検査

対象製品:ブラケット、アングル材、フレーム部品など

3. 打出し板金作業

ハンマーや型を使用した成形加工を行います。職人技が求められる作業です。

作業内容詳細
型製作木型、樹脂型の製作
打出し加工ハンマー、当て金を使用した成形
仕上げ研磨、整形
検査形状検査、外観検査

対象製品:自動車板金修理、特注品、試作品など

技能実習の期間

技能実習1号

1年目

技能実習2号

2・3年目

技能実習3号

4・5年目

最長5年間の実習が可能です。技能実習3号への移行には、優良な監理団体・実習実施者であることが条件となります。

技能検定の内容

基礎級(1号修了時)

1年目の修了時に受験が必要です。

試験内容合格基準
学科試験板金の基礎知識、材料、工具、安全衛生60%以上
実技試験切断、曲げ加工の基本作業60%以上

随時3級(2号修了時)

3年目の修了時に受験が必要です。

試験内容合格基準
学科試験板金加工の専門知識、展開図法、NC加工65%以上
実技試験図面に基づく板金製作60%以上

随時2級(3号修了時)

5年目の修了時に受験します(任意)。

試験内容合格基準
学科試験高度な専門知識、品質管理65%以上
実技試験複雑な板金製品の製作60%以上

使用する機械・工具

種類具体例
切断機レーザー加工機、タレットパンチ、シャーリング
曲げ機プレスブレーキ(NCベンダー)、フォールディングマシン
溶接機TIG溶接機、MIG溶接機、スポット溶接機
測定器具ノギス、マイクロメータ、三次元測定機
手工具ハンマー、当て金、ヤスリ、金切りバサミ

受入れ要件

実習実施者(受入企業)の要件

要件詳細
事業形態板金製品製造業を営む企業
技能実習指導員工場板金技能士または5年以上の板金加工経験
生活指導員実習生の生活指導を担当する常勤職員
宿泊施設1人あたり4.5㎡以上の居室を確保
労働条件日本人と同等以上の報酬
設備板金加工に必要な機械設備の整備

技能実習生の要件

要件詳細
年齢18歳以上
職歴母国での金属加工・製造業経験(推奨)
日本語入国前講習でN5レベル相当を習得(推奨:N4)
健康状態工場での作業に耐えうる健康状態

受入れ人数枠

常勤職員数基本人数枠優良認定時
30人以下3人6人
31〜40人4人8人
41〜50人5人10人
51〜100人6人12人
101〜200人10人20人
201〜300人15人30人
301人以上常勤職員の5%常勤職員の10%

キャリアパス

STEP 1

技能実習

最長5年

STEP 2

特定技能1号

製造業分野(5年)

STEP 3

特定技能2号

無期限・家族帯同可

特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行

技能実習2号(工場板金)を良好に修了した場合、試験免除で特定技能1号に移行できます。

移行条件詳細
技能試験技能実習2号修了で免除
日本語試験技能実習2号修了で免除
在留期間最長5年(通算)
業務範囲製造業分野で幅広く従事可能

特定技能2号への移行

製造業分野は特定技能2号が認められており、無期限の就労家族帯同が可能です。

  • 製造分野特定技能2号評価試験に合格
  • 3年以上の実務経験
  • 班長等の管理経験または技能検定1級相当

2027年「育成就労制度」への移行

2027年から技能実習制度は「育成就労制度」に移行します

工業製品製造業分野(工場板金含む)は育成就労の対象分野に含まれており、3年間の育成期間を経て特定技能1号への移行を目指す制度となります。現行の技能実習制度で受入れ中の実習生は、経過措置により影響なく実習を継続できます。

対象国籍

当組合では、以下の国籍の技能実習生を受け入れています。

  • ベトナム
  • インドネシア
  • タイ

よくある質問

Q. 建築板金との違いは何ですか?

A. 工場板金は工場内での製品製造が中心で、建築板金は建設現場での取付工事を含みます。特定技能への移行先も製造業と建設業で異なります。

Q. NC機械の操作は難しいですか?

A. 基本操作から始め、段階的にプログラミングなど高度な技術を習得します。指導員の下で安全に技能を身につけることができます。

Q. 夜勤はありますか?

A. 製造業では24時間稼働の工場も多く、夜勤や交代制勤務がある場合があります。勤務体制は受入企業によって異なります。

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