技能実習「牛豚食肉処理加工業」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・スーパーでの受入れを解説

技能実習「牛豚食肉処理加工業」は、牛・豚の枝肉から部分肉・精肉商品を製造する技能を習得するための職種です。本記事では、【2026年最新】の受入要件、技能検定の内容、対象作業について詳しく解説します。

牛豚食肉処理加工業のポイント

牛豚食肉処理加工業は食品製造分野で専門性が高い職種です。2024年8月に「牛豚精肉商品製造作業」が追加され、スーパーマーケット等での受入れも可能になりました。技能実習修了後は特定技能「飲食料品製造業」への移行が可能です。

技能実習「牛豚食肉処理加工業」とは

牛豚食肉処理加工業は、牛・豚の枝肉を部分肉に分割し、さらに精肉商品として加工する職種です。技能実習制度の「食品製造関係」11職種のひとつであり、移行対象職種として技能実習2号まで(最長3年間)の実習が可能です。

項目内容
職種名牛豚食肉処理加工業
作業区分牛豚部分肉製造作業、牛豚精肉商品製造作業
関係分野食品製造関係(11職種18作業)
在留期間最長3年(1号1年+2号2年)※3号移行なし
技能評価試験牛豚食肉処理加工業技能評価試験
試験実施公益社団法人 全国食肉学校

対象となる作業区分

牛豚部分肉製造作業

枝肉を部位ごとに分割し、部分肉を製造する作業。食肉センターやプロセスセンターでの作業が中心。

牛豚精肉商品製造作業
(2024年8月追加)

部分肉からスライス・カット等を行い、パック詰め等の精肉商品を製造する作業。スーパーマーケット等でも可。

対象となる業務内容

必須業務(牛豚部分肉製造作業の例)

  • 枝肉の解体:枝肉を大分割する作業
  • 部分肉の分割:各部位に分割・整形する作業
  • 骨抜き・除骨:骨を取り除く作業
  • 整形・トリミング:余分な脂肪・筋を除去
  • 計量・包装:規格に合わせた計量と真空包装等

必須業務(牛豚精肉商品製造作業の例)

  • スライス作業:スライサーを使用した薄切り
  • カット作業:ブロック・焼肉用等のカット
  • ひき肉製造:ミンサーを使用したひき肉製造
  • パック詰め:トレー盛付け・ラップ包装
  • 計量・値付け:計量とラベル貼付

関連業務

  • 原材料の受入れ・検品
  • 機械・器具の洗浄・消毒
  • 作業場の衛生管理
  • 製品の保管・出荷準備

対象外となる業務

以下の業務は技能実習の対象外です:

  • 牛豚以外(羊、馬等)の精肉商品製造
  • ハム・ソーセージ・ベーコン製造
  • 食鳥処理加工作業
  • 惣菜加工作業
  • 味付け肉やメンチカツ等の半製品製造
  • レジ打ち・接客などの販売作業

【図解】技能実習の流れ

1
技能実習1号(1年目)
・食肉の部位・規格の理解
・基本的なカット技能
・衛生管理の基礎
技能評価試験 基礎級 合格
2
技能実習2号(2〜3年目)
・複雑な部位の処理
・商品化技能の向上
・品質管理の習得
技能評価試験 専門級 合格

※牛豚食肉処理加工業は技能実習3号への移行対象外です

技能評価試験について

牛豚食肉処理加工業技能評価試験は、公益社団法人全国食肉学校が実施しています。

試験の種類と内容

等級受検時期実技試験学科試験
基礎級1号終了時基本的な部位の識別・処理基礎知識(真偽法)
専門級2号終了時部分肉製造または精肉商品製造
の実技作業
専門知識

実技試験の概要

専門級実技試験

作業区分に応じた実技試験が行われます。

部分肉製造作業:枝肉からの部分肉分割・整形
精肉商品製造作業:部分肉からの商品製造
合格基準:60点以上(100点満点)

学科試験の範囲

  • 食肉の知識:部位名称、規格、品質
  • 加工技術:カット方法、整形技術
  • 衛生管理:食品衛生、HACCP
  • 機械・器具:使用機器の取扱い
  • 安全衛生:労働安全衛生に関する知識

受入要件

実習実施者(受入企業)の要件

要件詳細
事業内容食肉処理・加工を業として行っていること
(食肉センター、プロセスセンター、スーパーマーケット等)
技能実習指導員牛豚食肉処理加工に5年以上従事した経験者を配置
設備食肉処理・加工に必要な設備が整備されていること
衛生管理食品衛生法に基づく営業許可、HACCPに沿った衛生管理

技能実習生の要件

要件詳細
年齢18歳以上
日本語能力入国時:N5相当以上(推奨N4)
健康状態低温環境での立ち作業に従事可能な健康状態
その他帰国後に日本で修得した技能を活かす意思があること

スーパーマーケットでの受入れ

2024年8月からスーパーでも受入れ可能に

「牛豚精肉商品製造作業」の追加により、スーパーマーケット店舗内でも技能実習生の受入れが可能になりました。

条件
・審査基準の「作業の定義」を満たしていること
・必須業務(スライス・カット・パック詰め等)を50%以上実施できること
・レジ打ち・接客等の販売業務のみは対象外

人数枠

技能実習生の人数枠は、常勤職員の総数に応じて設定されます。

常勤職員数技能実習生の人数枠(基本)
30人以下常勤職員数の10分の3
31〜40人9人
41〜50人10人
51〜100人15人
101〜200人20人
201人以上常勤職員数の10分の1

【図解】キャリアパス

技能実習(最長3年)
牛豚食肉処理加工業
特定技能1号
飲食料品製造業
育成就労(2027年〜)
飲食料品製造業分野
特定技能2号
飲食料品製造業・在留期間更新上限なし

よくある質問(FAQ)

Q. 技能実習3号への移行は可能ですか?

いいえ。牛豚食肉処理加工業は技能実習3号の対象外です。ただし、専門級合格後は特定技能1号への移行が可能です。

Q. 惣菜加工は技能実習の対象ですか?

いいえ。惣菜加工は牛豚食肉処理加工業の対象外です。惣菜製造は別職種「そう菜製造業」として設定されています。

Q. 鶏肉の加工は対象ですか?

いいえ。牛豚食肉処理加工業は牛・豚のみが対象です。鶏肉は「食鳥処理加工業」として別職種になっています。

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