技能実習「金属プレス加工」とは?【2026年最新】受入要件・技能検定・安全対策を完全解説

技能実習「金属プレス加工」は、プレス機械を使用して金属薄板を曲げ・絞り・成形する技能を習得するための職種です。本記事では、【2026年最新】の受入要件、技能検定の内容、対象作業について詳しく解説します。

金属プレス加工のポイント

金属プレス加工は製造業分野で大量生産を支える重要職種です。自動車部品、家電製品、建築金物など幅広い製品の製造に不可欠な技能であり、技能実習修了後は特定技能「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」への移行が可能です。

技能実習「金属プレス加工」とは

金属プレス加工は、金型を用いて金属材料にプレス機械で荷重を加え、曲げ・成形・絞り等を行う職種です。技能実習制度の「機械・金属関係」15職種のひとつであり、移行対象職種として最長5年間の実習が可能です。

項目内容
職種名金属プレス加工
作業名金属プレス作業
関係分野機械・金属関係(15職種29作業)
在留期間最長5年(1号1年+2号2年+3号2年)
技能検定金属プレス加工(金属プレス作業)基礎級・3級・2級・1級・特級
試験実施各都道府県職業能力開発協会

対象となる業務内容

金属プレス加工(金属プレス作業)で習得する主な技能は以下のとおりです。

必須業務

  • 段取り作業:金型の取付け・調整、材料のセット
  • せん断加工:金属板の切断・打ち抜き
  • 曲げ加工:V曲げ、U曲げ、L曲げ等
  • 絞り加工:円筒絞り、角筒絞り等
  • 成形加工:エンボス、バーリング等
  • 検査:寸法測定、外観検査

関連業務

  • 材料の受入れ・保管
  • 金型の保守・手入れ
  • プレス機械の日常点検
  • 製品のバリ取り・仕上げ
  • 不良品の仕分け

使用する主な機械・設備

  • 機械プレス(クランクプレス、エキセンプレス等)
  • 油圧プレス
  • 金型(単発型、順送型、トランスファー型)
  • コイル材供給装置(アンコイラー、レベラー)
  • ノギス、マイクロメーター
  • ハイトゲージ

【図解】技能実習の流れ

1
技能実習1号(1年目)
・プレス機械の基本操作
・安全作業(特別教育)
・基本的な加工技能
技能検定 基礎級 合格
2
技能実習2号(2〜3年目)
・複雑な加工形状
・金型の段取り替え
・品質管理の向上
技能検定 3級 合格
3
技能実習3号(4〜5年目)
・高度な加工技能
・後輩への指導能力
・優良監理団体・実習実施者のみ

技能検定について

金属プレス加工(金属プレス作業)の技能検定は、各都道府県職業能力開発協会が実施しています。技能実習生は「随時試験」として受検します。

必要な特別教育

動力プレス特別教育(必須)

金属プレス加工の実技試験を受検するためには、動力プレス機械の特別教育を修了している必要があります。入国後速やかに実施してください。

試験の種類と内容

等級受検時期実技試験学科試験
基礎級1号終了時基本的なプレス加工基礎知識
3級2号終了時せん断・曲げ・絞り加工
寸法精度の確認
金属プレス加工に関する知識
2級3号中より複雑な加工形状
複合加工
より高度な知識

実技試験の概要

3級実技試験

金属薄板に対してせん断加工、曲げ加工、絞り加工を行い、所定の製品を製作します。

評価項目:寸法精度、加工面の品質、時間内完成
合格基準:60点以上(100点満点)

学科試験の範囲

  • プレス加工法:せん断、曲げ、絞り、成形の原理
  • プレス機械:機械の構造、安全装置
  • 金型:金型の種類、構造、取付け方法
  • 材料:金属材料の種類と特性
  • 安全衛生:労働安全衛生(特にプレス機械の安全)

合格基準:65点以上(100点満点)

受入要件

実習実施者(受入企業)の要件

要件詳細
事業内容金属プレス加工を業として行っていること
技能実習指導員金属プレス加工に5年以上従事した経験者を配置
(金属プレス加工技能士が望ましい)
設備プレス機械、金型等が整備されていること
安全衛生安全装置(光線式、両手操作式等)が適切に設置されていること

技能実習生の要件

要件詳細
年齢18歳以上
日本語能力入国時:N5相当以上(推奨N4)
健康状態立ち作業、機械操作に従事可能な健康状態
その他帰国後に日本で修得した技能を活かす意思があること

安全対策の重要性

プレス機械の安全対策

プレス機械は挟まれ・巻き込まれ事故のリスクがあります。以下の安全対策を徹底してください。

  • 安全装置の設置:光線式安全装置、両手操作式安全装置等
  • 特別教育の実施:動力プレス機械の特別教育(必須)
  • 作業前点検:安全装置、金型、機械の点検
  • 保護具の着用:安全靴、作業服、保護手袋等

人数枠

技能実習生の人数枠は、常勤職員の総数に応じて設定されます。

常勤職員数技能実習生の人数枠(基本)
30人以下常勤職員数の10分の3
31〜40人9人
41〜50人10人
51〜100人15人
101〜200人20人
201人以上常勤職員数の10分の1

【図解】キャリアパス

技能実習(最長5年)
金属プレス加工(金属プレス作業)
特定技能1号
素形材・産業機械・
電気電子情報関連製造業
育成就労(2027年〜)
工業製品製造業分野
特定技能2号
監督者として従事可能・在留期間更新上限なし

よくある質問(FAQ)

Q. プレス機械の特別教育はいつ実施すればよいですか?

入国後、プレス機械を操作する前に必ず実施してください。特別教育を修了していないとプレス作業に従事できません。

Q. 順送プレスやトランスファープレスも対象ですか?

はい。金属プレス作業として、単発プレス、順送プレス、トランスファープレスいずれも技能実習の対象です。

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